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【ゆっくり宇宙ハンター】より
【総編集】寝れない夜に聞きたい宇宙の話34選【ゆっくり解説】
【宇宙の話7選】
⑥スパゲッティ化された星の影
ブラックホールに近付き過ぎた星の悲惨とも言える運命を知っているか?
まるでスパゲッティのように長細い姿に引き伸ばされてしまうと考えられているんだ。
「どうしてそうなってしまうのよ?」
ブラックホールは巨大な重力を持っているからだな。そのとてつもない重力で、星をスパゲティのようにして飲み込むぜ。
「本当にそんなことが起こっているのかしら?」
これまで、スパゲティ化された星が実際に捉えられたということはなかった。
しかし、新たな研究により初めて、そうした姿が観測されたと発表があったんだ。
「宇宙にスパゲティが浮かんでいる姿って、異様過ぎて、全く想像すらできないわね」
ブラックホールをスペクトル吸収線が糸状に取り巻いているのが観測された。
「なるほど、それがスパゲッティ化された星ってことね」
ブラックホールでは、星に前方と後方で異なる力が掛かっていると考えられる。だから引き伸ばされながら、ブラックホールの周りをグルグルと回りながら吸い込まれるとされるぜ。
これが、潮汐破壊現象と呼ばれるものだ。
観測されたスペクトル吸収線のスペクトルとは、光の成分で、何かの物質の影がこれを吸収した。スパゲティ状の物質が実際に映像として見られたということではない。
だから、スパゲティ状の星の影を観測できたかもしれないという話に留まる。
「もしも、ブラックホールに人間が吸い込まれたらどうなるのかしら?」
一般相対性理論と量子力学を踏まえて考えると、ブラックホールに吸い込まれた人は2人に分裂するぜ。というのも、ブラックホールでは、通常の物理法則が通じないからだな。
「2人に分離するなんて意外なことね」
なんと人は2人に分裂すると、片方は即座に燃えて、片方は無傷でブラックホールに落ちていくと言うんだ。このように一般相対性理論と量子力学の2つに従えば、ブラックホールに同時に同じ人間が存在することになる。
結局は、現在もなおブラックホールについては、謎だらけというのが正直なところでもあるぜ。だから、ブラックホールに人が吸い込まれたらどうなるかは、まだ誰にも分ってはいないな。
ブラックホールの向こう側に何があるかについて、まだ謎のままだ。何があるか分からないというより、それを調べる道具が、まだ発明されていないという方が正しいという説もある。